パニック障害の予期不安
パニック障害については、パニック発作、予期不安、あとは広場恐怖という3つの症状が現れ、パニック発作が終わると出てくるものを予期不安と言います。
予期不安というのは、パニック発作の厳しい経験に恐怖心を抱き、極度の危機感に襲われる状態のことを指します。
予期不安が膨らむとさらなるパニックを招く恐れもあるため、パニック障害を悪くする引き金をひいてしまいます。
予期不安の状態になって胸を痛めている人の場合、パニック発作に関する恐怖感にとどまらず、数多くのことを危惧します。
深刻な病気が隠れているのではないだろうか・命を落としてしまうのではないか・失神するのではないか・いざというときに発作が発生したどうすればいいのか、などが挙げられます。
加えて、発作を起こした自分を見て他の人たちはどう受け止めるのか・迷惑だと思われるのではないかということが心配になる場合もあります。
発作の辛さへの心配もありますが、発作がいつ生じるかという不安感にも襲われます。
それから、発作が出た場合に、その状況からどういう方法で帰るのかなども不安の材料となります。
パニック発作が起きると、胃の中のものを口から出してしまう恐れもありますし、失禁する状態も生じかねません。
そのこともあり、見苦しい姿を晒したくないと思いつめてしまうため予期不安に結びついてしまいます。
パニック障害を抱えている人が家族にいるとすれば、本人を安心させるためにそばにいてあげることが良いでしょう。
一緒に過ごすことで、パニック発作を招いても補助してくれる人がいると、気持ちを鎮めることができます。
パニック障害の大変さというのは、なった人でないと簡単には認識できないものです。
パニック障害を抱えている人と向き合うことで、チョットずつ理解できるようになって、こうしたことが完治の助けとなるのです。