パニック障害とうつ病
パニック障害では、うつ病にもかかる人が多数います。
パニック障害が起こる前からうつ病を抱えていた人もいますし、パニック障害がだいぶおさまってからなるという人もいるようです。
パニック障害が含まれる不安障害では、うつ病が表れることが少なくありませんが、こういうときは不安うつ病と命名されています。
そして、パニック障害になっていてうつ病も起きた場合は、パニック性不安うつ病と言い表されます。
パニック障害に端を発してうつ病になると、無気力と激しい落ち込みの症状が出るのが特徴です。
感情の起伏が激しくて、同じ1日でも大きく異なるようになります。
例えば、午前中は気分が良かったのに、午後からはうつ状態が表れるなどのような状態です。
あとは、患者自身に好都合のときにはうつ状態にならず、劣勢になるとすぐに激しいうつ状態になるというパターンもあります。
こうしたことから、パニック障害のせいで不安うつ病を抱えている人は、周囲の理解を得られないことが少なくないのです。
わがままばかり言うと捉えられ、パニック障害の悩みの他に人間関係にも悪影響が及ぶようになるのです。
パニック障害の患者と近しいなら、そうした症状の変わり方について、よく理解した反応の仕方が必要になります。
気分の変化が激しいのはパニック性不安うつ病のせいで、本人のわがままではないのだとわかってあげられる環境づくりをしましょう。
誤解が解けないままだと、患者自身が気に病む以外にも重い症状へと発展させる場合もあるのです。